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アスファルトを加熱溶融する際には、煙と臭いが発生します。これらに含まれる成分に関しては、米国アスファルト協会の調査資料*1があります。
この資料は石油アスファルトをアスファルト溶融釜で溶融した時に発生するガス状物質および蒸気物質(ヒューム)に関して分析したもので、その結果を表1に示します。
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[表1 アスファルト溶融釜から発生するガスおよび蒸気成分]
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| ◆ガスおよび蒸気成分の採取位置;溶融アスファルト液面より15〜30cm上約1500kgの溶融釜を使用 |
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*1;
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The Asphalt Institute, Research Report No.79-2,1979.
“Emission From Asphalt Roofing Kettles” |
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ガス検知管による日本国内での測定例(コスモ石油(株) 試験データ より) |
[測定条件と測定位置]

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[表2 防水工事用3種アスファルト溶融時に発生するガスおよび蒸気成分]
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これらの結果より、アスファルトを加熱溶融する際には、微量ではありますが、炭化水素系化合物や硫黄化合物さらに窒素化合物等がガス成分や蒸気成分として発生します。これらが煙や臭いの素として考えられています。
それらは溶融温度が高いほど発生量は増加しますが、逆に発生源からの距離に反比例して、発生源から離れるほどガス・蒸気成分の濃度は急激に低下していきます。表2の結果では、発生源から1m離れるとほとんどの成分が検知できない程度であることを示しています。
防水施工作業において、これらのガス・蒸気成分が多く発生するのは、溶融釜でのアスファルトの加熱時や、溶融アスファルトによるルーフイングの流し貼り作業時です。実際には、発生源の近くにいる防水施工貝が最も多く暴露を受けるわけですが、人体への影響は認められていません。
さらに、これらのガス・蒸気成分の濃度は、空気の流通や発生源からの距離によって低減されるため、周辺住民の方々に対する曝露レベルは、防水作業者のそれよりはるかに低いものといえます。
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