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防水工事用アスファルトQ&A
- ま と め -


 アスファルトは、古代から様々に利用され、人類と深い関わりを持ち続けてきた物質です。それはアスファルトに潜む種々の優れた特性によるものでしょう。粘弾性であり、防腐性であり、電気絶縁性であり、防水性であるといえるでしょう。

 特に加熱により溶融し、冷却により短時間で固化する可逆的な特性は、防水層の形成において、その性能を際立たせるものがあります。化学の進歩により、多様な分野で優れた化学物質が合成されるようになりましたが、未だアスファルトを化学合成により製造することはできません。それだけ、アスファルトは複雑さを秘めた天然に近い物質であるといえるかもしれません。

 アスファルト防水は、このアスファルトの特性をいかんなく発揮した工法であり、施工された世界の幾多の国家的建造物、歴史的美術館・博物館、海底トンネル等の100年の歳月がその優秀さを証明しています。

 古典と思われるアスファルト防水も、日々の進化を遂げてきました。近代建築の構造への対応、駐車場・屋上緑化等の用途への対応、外断熱防水に代表される省エネルギーヘの対応がそれです。
 アスファルト防水の宿命ともいえる、アスファルト溶融時に発生する煙・臭いについても、人体への明確な影響は認められないといえども、様々な角度からの低減努力が続けられてきています。できるだけ低温で施工可能なアスファルトの開発、発生ガスを再度燃焼させ低煙化させる溶融釜、現場で溶融させることなく工場で溶融させたアスファルトをコンテナで運ぶシステム等が実用化されています。

 人体、環境への影響も、実績や従来の調査結果に寄りかかることなく、より精度の高い調査検証が続けられています。
 本冊子で「防水工事用アスファルト」についてのご理解が深まれば幸いと思います。


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